気弱な黒魔道士の少年。トレノ付近にある洞窟でクワンという人物に拾われ、彼の手で育てられた。ビビという名も、世のなかに関する基本的な知識も、みなクワンから授けられたもの。素性は知れず、一種異様な風貌をしているが、育ての親であるクワンがそもそも特異な存在であったため、ビビ自身は自分の存在や生い立ちに何ら疑問を抱かずにいた。クワンの死をきっかけに洞窟を出て、芝居を見ようとアレクサンドリアへ向かい、騒動に巻き込まれていく。
　 ジダンとは対照的に、行動力や判断力にとぼしく、人に頼らなくては何もできないタイプ。いつもおどおどした態度をとり、動作もトロくてよく転ぶため、周囲の者は彼にイラついたり、あるいはつい手をさしのべたりしてしまう。一見ただの足手まといだが、魔道士としての潜在能力は非常に高く、自身ではそれをコントロールできぬほど。もっとも、自分ではその力を過小評価している。お芝居が好きで、高いところが苦手。